マンションの光回線が遅いのはなぜ?原因と解決方法も紹介

光回線 マンション 遅い

「マンションの光回線が遅い」とか「夜の時間になると急に遅くなる」ということがあります。

「マンションは1本の光回線を入居者で共有しているから遅くなる」という話もよく聞きます。

実際には回線が遅い原因はさまざまで、一概にマンションの構造の問題というわけではありません。

今回はマンションの光回線が遅い原因と解決策を紹介します。

マンションの光回線が遅いのは「VDSL配線」だから?

光回線 マンション VDSL配線

▲「VDSL配線」

マンションの光回線は「VDSL配線」だから遅いといわれます。

VDSL配線とは
「VDSL配線」とは、近くの電柱からマンションの共有スペース(MDF室)まで光ケーブルが引かれますが、共有スペース(MDF室)から各部屋までは既存の電話線を利用した配線方式です。

途中で電話線(銅線)をはさむため、最大速度が100Mbpsになります。(光回線(1Gbps)の10分の1の速度になります)

これがマンションの「VDSL配線」が遅いといわれている理由です。

光回線の速度
※光回線の速度は1Gbps(nuro光の場合2G)ですが、これは理論上の数値で実際にこの速度が出ることありません。平均では80Mbpsぐらいです。

ただ「VDSL配線」のマンションでも速度も早く、快適に利用している方も多くいます。

通常インターネットは10Mbpsの速度がでれば、高画質の動画も快適に視聴することができます。

「VDSL配信」のマンションは10Mbps以上の速度は余裕で出ます。「VDSL配線」が原因という場合もありますが、決めるのは早いです。

 

マンションの配線方式の種類
マンションの光回線には「光配線方式」「VDSL配線方式」「LAN配線方式」の3つの配線方式があります。

「光配線方式」は各部屋まですべて光ケーブルが引かれている最も速い配線方式です。最近の新しいマンションはこのタイプです。

「LAN配信方式」のマンションの共有スペースから各部屋までLANケーブルが引かれた配線方式ですが、数は少ないです。

マンションの光回線について詳しい内容はマンションのインターネットを契約する前に確認する必要事項|おすすめ光回線も紹介を参考にしてださい。

 

マンションの光回線が遅い原因を調べる

光回線 マンション プロバイダー

回線が遅い原因がプロバイダーかもしれない

回線が遅い原因がプロバイダー側にある場合があります。

私達はインターネットを利用する時、必ず契約しているプロバイダーに接続してインターネットにアクセスします。

そのため多くのユーザーが一斉にプロバイダーにアクセスすると、混雑して遅くなる場合があります。

これがプロバイダーによって遅くなる原因です。

遅い原因がプロバイダーかどうかは、プロバイダーに接続する前の速度とプロバイダーに接続した後の速度が測定できればわかります。

プロバイダーに接続する前の速度が十分出ていて、プロバイダーに接続した後の速度が遅ければプロバイダー側に問題があります。

回線の速度を測定できるサイトがあります。

 

回線速度の測定サイト

● プロバイダーに接続する前の速度が測定できるサイトはこちら。

フレッツ光の情報サイトサービス情報サイト設定ナビゲーション

● プロバイダーに接続した後の速度(通常の通信速度)を測定できるサイトはこちら。

スピードテストスピードテスト – Google 検索

この2つのサイトで測定した数値を比較します。

プロバイダーに接続する前が速く(30〜80Mbpsぐらい)、プロバイダーを接続した後が遅い場合(数Mbpsぐらい)はプロバイダー側で遅延している可能性が高いです。

 

プロバイダー側で遅くなっている場合の解決方法

光回線 マンション 解決策

プロバイダー側が原因で遅い場合の対策方法を紹介します。

今利用している光回線に「IPv6」通信ができる「v6プラス」のオプションに加入するという方法です。

「IPv6」通信とは「IPv4」の次の高速な通信方法です。といってもわからないので解説します。

IPv6通信とは
現在インターネットは「IPv4」という通信方法で通信しています。

多くの人がひとつのプロバイダーにアクセスすると「IPv4」通信で混雑してしまいます。これが遅くなる原因です。

そこで「IPv6」という新しい通信方法ができました。

「IPv6」通信はプロバイダーが混雑する経路を通らずに、インターネットへ接続できるため、高速な通信が出来るようになります。

各プロバイダーはこの「IPv6」の通信が出来る「v6プラス」というオプションのサービスをしています。

「v6プラス」オプションをつけることで「IPv6」通信がでできるようになります。

 

「v6プラス」のオプションに対応しているプロバイダー

GMOとくとくBB

BIGLOBE光

@nifty

DMM光

ソフトバンク光( サービス名「IPv6高速ハイブリッド」)

IIJmio光( サービス名 「IPoEオプション」)

So-net光

enひかり

「v6プラス」の通信は「v6プラス」専用のルーターが必要になります。

各プロバイダーからレンタルか、ない場合は購入になります。

「v6プラス」に対応していないプロバイダーの場合は「v6プラス」対応のプロバイダーに変更することで速度が改善することがあります。

【参考】マンションのインターネットを契約する前に確認する必要事項|おすすめ光回線も紹介

マンションの光回線が遅い原因はほかにもある

光回線が遅い原因はパソコンや周辺機器にある場合もあります。

パソコンの問題

パソコンの問題
パソコンのスペックが古い

OSのバージョンが最新でない

メモリ不足

更新アップデートの問題

セキュリティソフトが原因で遅くなる(一度切ってみる)

ブラウザのバージョンが古い

以上の条件が回線が遅くなる原因になります。

ほかにもLANケーブルの差しこみがゆるくて、挿し直したら改善したということもあります。

Wi-Fiルーターの問題

Wi-Fiの通信が遅いときは、Wi-Fiルーターの置き場所が原因の場合があります。

電化製品によるノイズ
電子レンジやテレビなど電化製品は電磁波を発しています。そのためルーターを近くに置くと、ノイズが入って通信が不安定になったり遅くなる場合があります。

ルーターはできるだけ電化製品の近くに置かないようにしましょう。

ほかにも一昔前のルーターを使っていたり、間違った設定をした場合も遅くなります。

LANケーブルの問題

古い規格のLANケーブルも遅くなる原因になります。

LANケーブルにも種類があり、「CAT5e」「CAT6」は1Gbpsの速度に対応してます。

「CAT5」は100Mbpsしか対応していない古い規格です。

回線の問題

マンションの回線(VDSL配線)自体の問題もあります。

その場合は回線を変更する方法もあります。

近くの電柱から直接マンションの部屋に回線を引っ張る方法もあります。

壁に穴を開る工事が必要なので、大家さんや管理会社の許可が必要になります。

この場合はマンションタイプではなく戸建てタイプの契約になります。

 

まとめ

マンションの光回線が遅い原因と解決方法を紹介しました。

マンションの光回線が遅い原因は、プロバイダーの問題だったりパソコンや周辺機器などにある場合もあります。

原因を特定するのは簡単ではありませんが、今回紹介した方法でチェックしてみてください。

わからない場合はサポートに問い合わせてみましょう。